当植林計画はアマゾナス州(国内アマゾン関係州のうち最大面積かつ森林カバー最大の州)の伐採が顕著にみられる地域、また南部から他州にかけての「伐採アーク」に属する広大な伐採面積の各コミュニティにアプローチすることから開始し、新規森林伐採を抑制しつつ経済効果の高い非木材生産と植林を奨励し、すべてのプロセスに同伴するものとしたい。
アマゾナス州の州都、人口215万人のマナウス市の殆どの建造物の資材であるレンガブロックを製造してきたネグロ川対岸の都市、イランドゥーバ市ではその薪需要のために森林が皆伐されつくしている。第一段階として、そこに居住する内陸生活者を巻き込んでの植林活動を進めていく。生態的な観点から炭素固定と水系の回復・保護に直接かかわるため、付加価値の高い事業と判断する。
植林の推進にあたり、現地の生活者の土地で荒廃化している地点を特定して植え付けを進めていきたいのだが、ここで苗を無償で提供するということは避け、最低限でも植え付け作業に携わらせることを前提としていきたい。また植え付けられる樹種は植えられた土地の人のものになることを原則とする。
土壌の管理を施すことによって植えられた樹は早くて10年目以降から出材を可能とし(成木に達しても必ずしも出材する必要はない)、その際には出材前に新たに樹種の植え付けを行うことで新たな炭素固定のサイクルをリセットする事を条件として同計画を進めたい。あくまでも皆伐はせず、森と土壌(生態系)を回復し、常に更新をする中で炭素固定効果の高い森林を形成・維持するものとしたい。
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